八等星のぼくから

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Dramatic Sevenから始まる超特急の『第2章』

※この記事は全編通してポエムポエムしい仕上がりになっております。予めご了承下さい。

 

  • 2016年10月26日にめでたく発売された超特急の2ndアルバム「Dramatic Seven」の話

 

1stアルバム「RING」が、すでに持っている武器を磨く為のアルバムだったのなら、2ndアルバム「Dramatic Seven」は新しい武器を使えるようにする為のアルバムであるように思う。

イメージ的には、今までメラを使えたのをメラミも使えるようにしたのがRING、ホイミやらヒャドやらパルプンテやら多種多様な呪文を使えるようにしたのがDramatic Seven、というような印象だ。

今日はそんなDramatic Sevenについて、色々と考えた所見を書いていきたいと思う。

書き方がなんだか偉そうになってしまうけれど、全ての語尾に「って私は思いますぴっぴろぴ~」が付いていると思って読んでくれると嬉しい。です!

 

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  • Dramatic Sevenを語るにあたって、まず、「超特急らしさ」について

 

個人の見解だけれども、楽曲面では初期のK-POPを意識したサウンドがどことなく、共通認識としての「超特急らしさ」を形作っていたと思う。それと同時に、シングルごとにコンセプトを変えてくるくると色を変えるその柔軟さもまた「超特急らしさ」のもう一つの側面だった。

Dramatic Sevenでは、後者に当たる、超特急の「変幻自在さ」の枠を更に広げている。昭和風歌謡曲、アニソン風アッパーチューン、ストレートなバラード等々、今までのK-POP的な「超特急らしさ」からはある意味外れている楽曲が集められている。収録曲のいずれも、恐らく1stアルバムに入っていたら浮いてしまう、違和感が生じてしまうものばかりだ。

 

その中で唯一、従来の超特急(ここでは便宜上「第1章超特急」と呼ぶ事にする)らしさを強く感じるのは5号車ユーキのセンター担当曲「Beasty Spider」ではないだろうか。
ユーキはRINGのリード曲「Gravitation」のセンターでもある。そんな彼が今回のアルバムでセンターを担うことになったBeasty Spiderが第1章超特急の雰囲気を残しているのは、まるでユーキが第1章超特急の象徴だったという事を暗に語っているようで、そのエモさに一人で震えた。


Dramatic Sevenのリード曲「Seventh Heaven」にはセンターは居ない。場面ごとにメインダンサーそれぞれが真ん中に立ち、曲調が変わるパートではバックボーカル二人も前に出てくるため、7人がセンターの曲とも言えるのかもしれない。
「メインダンサーバックボーカル」というコンセプト上、中でも際立ってダンスに秀でたユーキがセンターを任される事が多かったが、第2章からはユーキという武器に頼りすぎる事なく(あるいは個々の技量の向上によって頼る必要がなくなったのかもしれない)、リード曲では7人がセンターに立つようになった。
それもまた、第1章から第2章への大きな変化かもしれない。

 

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  • 「らしさ」を追求すること、変わってゆくこと

 

芸能界で継続して活動する以上、アイドルグループや歌手等がどこまで「らしさ」を維持するのかという事は、永遠のテーマであるように思える。
ずっと同じ方向へ進んで極めていけばいいのかというと一概にそうでもなく、長く同じ方向性でいると飽きられてしまう事もある。新規ファンが見込めずに勢いを落としてしまう事もある。
反対に飽きを回避するために方針を変えていけば、今までのファンから「求めているのはこれじゃない」と言われ、離れていってしまうかもしれない。

 

超特急は、変わる事を選んだ。それも自ら「生まれ変わる」と言うくらいの変化だ。それに当たり、これからも着いてきて下さい、とか、変わらぬ応援をお願いします、だとかいう言葉の代わりに、8号車に今回のアルバムのキャッチコピーを贈った。

 

「生まれ変わっても、愛してる。」

 

返答を求めない言葉だけれど、きっと後には「だからあなたも、愛してほしい」と続くのだろう。
第2章が始まって、生まれ変わってしまっても、超特急は8号車を愛していると宣言する。この言葉が、「超特急らしさ」が変わっても、メンバーは変わらずあなたを愛しています、という意味だと紐解けたとき、アルバムDramatic Sevenをより一層好きになれた気がする。

 

  • 「Alweys You」で歌われる決意と、夢へのレール

 

様々なジャンルの楽曲が集められた中で、アルバムの最後を飾るのはストレートなバラード「Always You」。正統派と思いきや意表を突いたり、飛び道具的な楽曲を得意とする超特急からすると、ここまで素直な曲は初めてかもしれない。


ごまかしの効かない楽曲だからこそ、ボーカル二人の歌唱力が直に伝わる。歌われる言葉も、今の超特急としての決意を描いているように思える。
同じような立ち位置のメッセージソングとしては「Signal」があったが、Always Youはそこで語られた決意を今また改めて固めているような印象だ。

 

“ここはまだ通過地点 過去の自分追い越すイメージで

終点にたどり着くまで 夢という名の正義を掲げて

希望握りしめて 新しい景色を描いてく”

 

“生まれ、変わりゆく意味 これからもずっと

いつだって 僕ら高く飛べるよ”

 

先述の通り、超特急は生まれ変わることを選んだ。きっとそれは高く飛ぶため。2015年末代々木公演でのリーダーの言葉を借りれば「宇宙一メンバーの多いグループ」になるためだ。

きっと掲げられた当時はただの絵空事に過ぎなかった「東京ドームでのライブ」という目標も、今は血の通った一つの夢になっている。

 

様々なジャンルの楽曲にも裾野を広げることで、新しく乗車する8号車を増やして、夢の舞台へ全員を連れて行ってくれようとしているんだと、勝手に解釈して感極まってしまう。

売れて欲しい。夢へのレールを駆け抜けて欲しい。Always Youを聞くと、本気でそう願わずにいられない。

 

そしてアルバムはまた1曲目のSeventh Heavenに戻り、これこそが生まれ変わった超特急の姿なんだと教えてくれる。

Always Youを経て聞くことで、1周目と2周目では印象が違って、それもまた面白い。

曲順にしても何にしても、色々な計算がされたアルバムなんだなと実感する。

 


超特急「Seventh Heaven」MUSIC VIDEO

 

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ここまでDramatic Sevenについて長々と書いてきたけれど、小難しいことは考えずにとにかく聞いて欲しい。バラエティ豊かで聞き手を飽きさせない素敵なアルバムに仕上がっています。どうぞひとつよろしくお願いします。

 

あとこれはどこにも入れられなかったただの感想…

ikki!!!!!i!!でも掛け声とかはあったけど)RINGの「Superstar」でメインダンサーの声がこんなに長く入ってる!と新鮮さに驚いていたのに、今は当たり前に曲の中にダンサーの声があるのもなんだか嬉しい。

曲を聞いてる時にダンサー5人の存在が感じられるのはやっぱり、ダンサー推しにはちょっと、かなり幸せだ。

 

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まだライブでもお披露目されていない楽曲を見られるのが楽しみで仕方ない。

恐らくアルバム収録曲をガンガンやってくれるであろう(希望)年末アリーナツアーの一般販売は11月19日(土)から!

少しでも興味のある方には是非足を運んでいただきたい所存。

BULLET TRAIN | 2016年末、神戸と東京でのアリーナ公演が決定

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